おはようございます♪

 

昨日は、3年に一度くらいしか行かない、

大阪は難波に行きました♪

難波って大阪の深いところに足を踏み入れた気がして、

何かドキドキワクワクしていた尚平です♪

 

 

さて、昨日の続き。

「制度より風土」って話。

 

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前回のあらすじ。

・私が、日本一好きな会社が京都にある。

 

・はるちゃん(奥さん)が結婚前からその会社で働いていて、

子どもが産まれてからも「カフェで一緒に働きたい」と社長たちに伝えた。

 

・はるちゃんの思いは、

「娘(秋帆)がいても、いなかった時以上に

周りの人に価値を与えられるようにする。自分のやりたいことだから」。

 

・そして、ついに去年の丁度今ごろ4月上旬から働き始めた。

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嵐山にあるカフェで、

桜が満開になる去年の今ごろ、

はるちゃんは、6カ月の娘と働きだしました。

 

もちろん、娘と働くことは、

最初は簡単ではありませんでした。

 

仕事から帰ってくると、

「今日はあーちゃん(娘)が良く泣いて、

思うように働けなくて、迷惑かけてん。

自分に悔しいんだ。。。」

 

そんな日もありました。

 

悔しさでいっぱいになった頃、

はるちゃんが店長に相談すると、

 

「うん。わかる。でも、それくらい覚悟して、

自分でこの働き方を決めてきたんでしょ♪

自分の決めたことに、遠慮なく進めばいいじゃん。」

と笑いながら、ズバッと言われたそうです。

 

そこからです。

家に帰ってきてもはるちゃんがクヨクヨしなくなったのは。

 

それからのはるの毎晩の報告は驚きでした。

 

今日ね、「抱っこ紐持ってきたー!」

って一緒に働く女性スタッフが言ってきてくれたから、

「あ、ちょっと遅めのお祝いかなー!」

と思ったら、

その人は、

「これ、はるちゃんにプレゼントちゃうで!

私がここであーちゃんを抱いて働く用に持ってきたの♪」

と。笑

 

普通なら、

「なんで、あの人だけ特別に子ども連れてこれるの?」

「仕事が進まないからやめてほしいな」

色んな意見が出てきそうなのに、

出てきません。

 

その後も毎晩はるちゃんの報告は続きます。

 

「今日な、店の働くスタッフの皆で、

あーちゃんの取り合いだったのー!

私がおんぶする!

私が抱っこする!って。笑」

 

 

「今日はな、お客様がずっとあーちゃんと遊んでくれたの!」

 

私も仕事が早く終わると、

たまにお店までお迎えに行くのですが、

私がお店の中に入ると、

社長さんが秋帆を抱っこしてくれていたり、

店長さんが散歩に連れていってくれたりしています。

 

それも、驚くことに、何時間もそうしてくれています。

 

私も経営者なので、色んなことを考えます。

社長さんがずっと抱っこしてくれていたり、

店長さんが秋帆を散歩に連れていってくれたりすると、

それって、損失に繋がるんじゃないかなーって。

 

そして、何よりも驚くことが、

完全なる勝手な見解ですが、

その会社の皆さんが誰も、

「仕方なく秋帆を見てあげている」

という感覚ではないんです。

 

お迎えに行く度に本当に驚きます。

 

勿論、影でたくさんの迷惑をかけていることは、

必ずあると思います。

 

それでも、この会社の人たちは、

はるが「子どもと働きたい!」という夢を、

自然体で応援してくれています。

 

【この会社は、女性と子どもが一緒に働く場を提供します。】

【そして、そのためにこんな制度があります。】

 

みたいなのは、一切ありません。笑

 

昔の田舎の子育てのように、

はるちゃんだけでなく、

そこのスタッフ皆で、

秋帆を育てて下さっている、

それがどこかその場で働く人、

お客様、皆にとっても素敵な空気感に、

なっているかもしれない。

 

勿論、その空気に甘えてはいえけないんだけど、

そんなことを感じます。

 

今年の4月から、私の父が定年退職しました。

なので、今週から秋帆がこの会社に、

はるちゃんと行くことが少なると皆さんに報告をしたそうです。

 

すると、皆の反応は、

「え、できれば、一週間に1回は少なくても会いたいんだけど。」

と、口々に言ってくれたそうです。

 

一昨日、はるちゃんはその報告もとっても嬉しそうに、

目に涙を浮かべながらしてくれました。

 

でも、逆に面白いことも起きます!

 

はるちゃんの働きを見て、

「私も子どもと働きたい!」

「赤ちゃんと連れて仕事したい!」

と言って、面接に来られる方が、

何名かいらっしゃったそうです。

 

でも、その方々は面接は通らなかったそうです。

それは、お店の雰囲気や思いに、

共感がなかったからかもしれません。

 

分からないけど、

お母さんが子どもを連れて働きたい、

この会社は別にその気持ちに答えたい、

という会社じゃないのかもしれません。

 

子どもと働くお母さんを採用する制度、

子どもと働くお母さんをサポートする制度、

なんて一つもこの会社にありません。笑

 

ただ、風土として、

「何となく同じ方向を向いてチャレンジしている仲間を、

自分を犠牲にしている感覚はなく、

自分の生き方を大切にしながら、仲間の生き方を大切にする。」

 

そんな風土が根付いているんだなぁって思います。

 

この風土があれば、

どんな制度よりも最強だなぁって思いました。

 

理念創りをしていて思います。

 

理念という言葉を創っている訳でも、

その理念に合った制度を創っているわけでもないなぁと。

 

その会社にしかない、その会社の大切にしたい風土を、

育てていくこと。

できるだけ、その風土を分かり易くすること。

そして、その会社にしかない風土と文化を創っていくこと。

それを創っているんだなぁって思います。

 

どんだけ制度や言葉を明確にしても、

風土は創れないなぁと。

 

人が人と向き合い、

自分を信じて仲間を信じてチャレンジしていく会社を、

嵐山にあるこんな会社を世の中に増やしていきたいなぁって、

改めて思いました。

 

今日はここまで♪

 

追伸

手前味噌ではありますが、

この会社も素敵ですが、

周りのメンバーに共感される働き方をしている、

奥さんの生き方もほんまにすげーなーって、

学ばさせてもらうことばかりです。汗

この記事の投稿者

高坂 尚平

高坂 尚平

株式会社La Himawari 代表取締役CEO  mission「己を超えて、地球を一つにする」 、組織コンサルタント、脚本家、セミナー&イベントプロデューサー、 ●京都府向日市生まれ。 大学卒業後、組織・教育系コンサルティング会社に入社。累計100社以上の企業・組織内における理念浸透・コミュニケーション改善講座を提供。 ●2012年から京都にてセミナープロデュースを軸とする会社を起業。 自身も講師をする傍ら、福島正伸氏や和仁達也氏をはじめ様々な講師 のセミナーをプロデュース。 ●最近では、前職から従事している「理念経営コンサルティング」で理想を目指しながら、現実的でとても泥臭い組織創りのサポートをしている。 ●「本音」「面白さ」「理想」を大切しながら、経営者も社員も「ぶっちゃけトーク」ができ本音で目標を目指せるチーム創りをサポート。 ●「次の時代を創る」組織やリーダーと共に、古き良きものを学び、革新的に挑戦することをモットーとしている。